皮膚科医・友利新先生に聞く!ニキビや肌のお悩みをQ&A形式で解説!
【和田さん。】豊富な美容知識を活かして、お悩み別のメイク方法やおすすめのスキンケアを紹介する動画をあげている和田さん。今回は医師である友利新先生とのコラボ動画です。皮膚科・内科の医師という目線から、視聴者の肌に関する質問や悩みに答えてくれました。肌の悩みは肌のプロに相談しましょう。
和田さん×友利先生!

友利先生がお肌のどんな悩みにも応えてくれるようです。

事前にInstagramで視聴者から質問を集めたので、いくつかピックアップしていきましょう。
質問その1

まずは1つ目の質問です。芯があるようなニキビには、どのように対処すれば良いのでしょうか。

友利先生の考えとしては、ニキビができたら病院に行ってほしいとのことです。

芯があるようなニキビは、炎症が起こっています。その炎症が大きいほど、赤み(ニキビ跡)が残りやすくなってしまいます。そのため、早めにこの炎症物質を外へ出す必要があると言っていました。

早く治したいと思い、家でニキビを潰してその炎症物質を出そうとしますよね。実はこの芯の中には炎症を起こそうとする伝達物質のようなものも入っているんだとか。自分でニキビを潰すことで、周りにも炎症物質が行き渡ってしまい、ニキビ・肌荒れも広がってしまうんです。

皮膚科に行った場合、レーザーを使ってその炎症物質自体を焼いてしまいます。こうすることでピンポイントにそのニキビにアプローチできますよ。

とはいえ、ニキビ1つのためになかなか皮膚科へ行けないという人も多いかと思います。そんな時は市販またはクリニックから出されたニキビ役を塗って、絶対に触らない・日焼けをしないということを徹底しましょう。

実なニキビ菌は空気が嫌いだということが発覚しました。毛穴にニキビができやすいのは、その中に空気が入ってこないからなんですね。

なので、友利先生からするとニキビパッチはNG。なるべく空気に触れさせた方が治りが早くなりますよ。和田さんも普段はニキビができるたびにニキビパッチを貼っていたようで、驚きの表情でした。
質問その2

次の質問に移ります。赤ニキビと白ニキビができる原因とは、いったい何なのでしょうか。

友利先生は、白ニキビは赤ちゃん、赤ニキビは大人だと表現していました。

まず皮脂が詰まることでニキビの元のようなものができます。これが白ニキビですね

その皮脂を食べるためにアクネ菌がたくさん寄ってきます。

この白ニキビの段階でケアをしてあげると、ニキビ跡になりにくくなるとのことでした。

赤ニキビまで成長してしまうと、既に跡になりかけているので、治すのにも一苦労です。白ニキビにニキビ薬を塗って、治ったら美白・色素沈着に効果的なものを使いましょう。
質問その3

和田さんもダメだと思いつつ、良くニキビを潰してしまうと言っていました。アフターケアはどうすれば良いのか気になりますよね。

実は基本的にはいつも通りにしていれば大丈夫なんだそうです。

ただ、乳液やクリームといった油分が含まれているものを使うと、またそこに油分が入ってニキビの元ができて・・・という悪循環が生まれてしまいます。なので、ニキビの部分には化粧水だけを使ってください。

ニキビができたらしっかり保湿するというのはよく言われていますが、実際はお水(化粧水)はしっかり入れて油(乳液・クリーム)は入れないというのが正しいやり方でした。

肌質や季節によってスキンケアの方法も変わりますよね。肌の状態は毎日変わるので、自分の肌を見てどのようなスキンケアが適しているのか見極める必要があります。

洗顔したらしっかり保湿するというのは基本です。それに乳液やクリームを足すかどうかは、肌の状態を見て判断しましょう。
質問その4

女性の大敵・黒ずんだいちご毛穴はどうしてできあがるのでしょうか。

角栓は皆に存在しています。毛穴というのは文字通り穴なので、角栓は毛穴を守る役割も果たしています。

不要なタンパク質や皮脂によって角栓ができます。

角栓がどんどんできてくると、上に上がって肌表面まで出てきてしまいます。それが空気に触れることで酸化し、黒ずみの原因になります。

黒い点々の原因はもう1つあります。それはずばり顔の産毛。顔を脱毛すると、黒ずみがなくなったという人もいます。つまり黒ずみではなく毛(毛根)だったという訳ですね。

ちなみに角栓を出すという行為に関しては、友利先生はどのように考えているのでしょうか。

肌表面に出ている角栓を取る分にはあまり問題ないようですが、ごっそり出すとその下からまた「角栓を出す」という指令が出てしまうんだとか。ケアはあくまで表面の角栓だけに止めておくことをおすすめします。
その5

マスク生活が続き、様々なタイプのマスクが販売されていますよね。実際に肌に負担をかけないマスクが存在するのか気になります。

もちろんつけているかつけていないかでいえば、つけていない方が肌には良いです。マスクしていること自体が肌に良くないということですね。

長時間マスクすることで顔が蒸れてしまい、肌のバリア機能が低下したり、皮脂が分泌されやすくなってしまったりと、メリットはほぼありません。

マスクしている時間が長い時や、暑い時期はとくに油分が出やすくなってしまいます。そのため、いつもより水分に重点を置いたケアをしていく必要があります。和田さんが動画で紹介していた肌に水分を入れ込む「水漬け」という方法は、とても良いと友利先生も絶賛でした。
その6

肌が黄色くくすんでしまうのを防ぐ方法はあるのでしょうか。

余分な皮脂が顔にのっていることで、酸化して黄ぐすみの原因になってしまいます。朝はぬるま湯だけで洗顔を済ませている人もいるかもしれませんが、寝ている間にも皮脂は分泌されるので、朝も洗顔することをおすすめしていました。

あとは甘いものを良く食べる人は、余分な糖質が体内のタンパク質と結びついて糖化という現象が起こります。これは細胞を老化させてしまうんだとか。食べ物と洗顔に気をつけて、黄ぐすみを防いでみてください。
充実の質問コーナー

有益な情報ばかりでしたね。自分の肌が本来持っている美しさを引き出して、明るく前向きに過ごしましょう。